虫のいい日々

あぶはち取らずと言われても、極楽とんぼで過ごしたい。
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万城目学『プリンセス・トヨトミ』
プリンセス・トヨトミ
(文藝春秋,2009年3月)
【Amazon.co.jp】

ホルモー(京都)、鹿男(奈良)と来て、今度は大阪が舞台です。いままでの作品も、「長年にわたって知る人だけが知る、けれど表面的には存在しないことになっている秘密」についての、とてつもない大ボラ話でしたが、今回はいちばんスケールがでかい。なんせ、知る人だけが知る、の「知る人」の数が半端じゃありません。また、隠されていた「秘密」の性質が、なかなか痛快。

あとはもう、何を書いてもネタバレになりそうで、すごく感想を書きにくいのですが。登場人物それぞれが別々に抱いていた思惑と行動と背景がからみあって、あれよあれよというまに意図せぬおおごとになっていく過程がめまぐるしく、一緒になって目を白黒させながら読んでいました。

主役ポジションにいる人たちのうち、中学生コンビの片方の、ドラマを盛り上げる要素ではあるかもしれないけどストーリーの核の部分にとってはとりたてて必然性のないように思えたちょっと特殊な設定は、なんなんだろうなと思っていたら、最後の最後で、活きてきたので、そうかあ、と。今回は、秘密を知る人たちのあいだでも、すごく大きな分断があるのですが、この子の立ち位置のおかげで、両方を俯瞰することができるのですね。
Posted at 17:37 | permalink | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark
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