野中広務+辛淑玉『差別と日本人』

対談本。共に真摯に相手の発言に向き合いつつも、アグレッシブに切り込んでいく辛さんと、公の場では決して口に出さない思いがまだまだたくさんありそうな野中さんの違いが印象的。

本書に取り上げられているものに限らず、さまざまな問題について当事者でないものはどうすれば、ということを考えると無力感に襲われますが、知らないよりは知ってるほうが、何も考えないよりは自分なりに考えをめぐらせて自らの姿勢を方向づけておくほうが、まだマシなんじゃないか、とか思いながら読みました。

少なくとも、問題に取り組んでいるひとたちは、社会的に不利益を被ったり、当事者でない者たちの無関心や心ない言葉に傷つけられるだけでなく、信条を貫くために現状での安定を敢えて手放したり、平穏を望む家族とのあいだの軋轢に苦しんだりしながら、一歩一歩、物事を進めてきたのだということを、忘れないようにしたい。
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