虫のいい日々

あぶはち取らずと言われても、極楽とんぼで過ごしたい。
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2013年12月に読んだものメモ
  • 妹尾ゆふ子『翼の帰る処 4 時の階梯〈下〉』(幻冬舎,2013年11月)
    ちょっとそこ、ジェイサルドさん視点で詳しく! と、じたばた。相変わらずヤエト先生の、意図せず誰かにとって大きな存在になってしまう性質が遺憾なく発揮されてます。次で完結って、うわー!

  • 編著:山口美知代+著:浅井学,出口菜摘,野口祐子,溝口昭子『世界の英語を映画で学ぶ』(松柏社,2013年4月)
    タイトルどおりの本。取り上げられている映画作品を観ずに解説だけ読んでしまったけど、これまで習ってきたものとあちこち違う発音や文法が刺激的だった。映画もちゃんと観て確認してみたい。春にロンドン行ったときインド系の人たちの英語が聞き取れなくてって話をしてたら友達にお勧めされた本だったんですが、普段の関心対象から一番面白く読んだのはシンガポール編。私、文末の「らー」って、中国語の「了(le)/啦(la)」なのかと思ってたんですよね。マレー語起源説が有力っぽい。

  • 海老原暁子『がんのお姫様』(岩波書店,2013年10月)
    病気とそれにまつわる心の動きをとても理性的に綴った闘病記。体調不良を押してのハードワークや罹患してからの猛勉強がエネルギッシュで圧倒される。フェミ系の学者さんなので、そういう視点からの語りも。家の名前を残すことにこだわる父親との軋轢や、自分の入院と同時期にその父親が死期を迎えてしまうくだりは、ちょっと自分と重ねて複雑な思いで読みました。あと「フェミだから子供が可愛いとは言いづらかった」みたいな話が衝撃的。もっと若い世代だと、女性だから社会的に制約されることを受け入れるのが当然なんて思わず、かつ子を産んで育てることを肯定的に捉えている女性をたくさん見る気がしますが、そういう土壌は、著者の世代の葛藤や戦いを経由して生まれてきたものなんだなあ、という。そして人生の終わりを意識して初めて肩の力が抜けたかのような著者に、もとから「のへら〜」っと生きてて今後もそんな感じであろう私はすみませんすみませんと謝りたくなりました。

  • Ellery Queen "Cat of Many Tails" (MysteriousPress.com/Open Road, 2013年2月/初版1949年)
    邦題『九尾の猫』(ハヤカワ文庫)。20年ぶりくらいの再読(原書では初)。前作 "Ten Days' Wonder"(『十日間の不思議』) ラストでの挫折を引きずり続けるエラリイが、やはり正しい推理はできても結局ふたたび完膚無きまでに打ちのめされ、しかし迂遠ではあれど一条の光が指し示される展開が、初めて読んだときも大人になった現在も同じように愛おしく、たぶん私にとってはいちばん大切なクイーン作品。真摯で無様な名探偵が大好きだ。記憶にあったよりさらに、ニューヨークという街の「ごった煮」感というか、さまざまな背景を持つさまざまな人々が生活しているところなんだという描写の丁寧さが印象的。あと日本語で読んだときは若気あふれるあまりちょっと生意気、くらいにしか思ってなかったマッケル青年が、英語で読むと台詞の言い回しとかめっちゃウザい(笑)。エラリイはよくこれに耐えたな。

  • 松さや香『彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか』(幻冬舎,2013年6月)
    病気がかかわる人間関係のバランスの取り方は難しいやね。仕事も恋もこれからますます、という前途洋洋のお嬢さんが終わりの見えない大病を患う話は本当に胸が痛むけど、がんがんいろいろ蹴散らしていく感じの勢いがある。





なお、喪中のため年末年始のご挨拶は控えさせていただきます。
Posted at 10:50 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
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