虫のいい日々

あぶはち取らずと言われても、極楽とんぼで過ごしたい。
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2015年3月に読んだものメモ
  • 葉真中顕『絶叫』(光文社,2014年10月)
     このミス2015年版で11位。社会の閉塞された部分を描写しながらトリッキーな構成で進めていく作風は前作と共通だけど、一気に洗練度が上がった印象。平凡で素直なだけだったはずの主人公がありがちな展開をなぞっただけでどんどん転落していくさまがありがちなだけに怖い。

  • 山崎まどか『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社,2014年10月)
     雑誌『Olive』の愛読者だった10代の頃を振り返った前半と、大人になってからその『Olive』に寄稿した物語を再録した後半。著者と同世代なので、読者としての記憶のポイントが近く、「ああ、あれあれ!」という固有名詞オンパレード。もちろん、東京都出身かつ文化資本が豊かなご家庭に育った山崎さんとは、内容との距離感はかなり違うのですが。数多の元オリーブ少女が、それぞれ大切な記憶と自分だけの世界を保持していて、しかしそれらがみなどこかでつながっている……というイメージとともに読んでいました。

  • 山口恵以子『小町殺し』(文春文庫,2015年1月)
     新内流しのおれんシリーズ2冊目。今回は錦絵に描かれた美女の連続殺人事件に巻き込まれる。時代物の初心者でも推理物として読めばページが進む親切設計。キャラクターたちも鮮やかに人となりが浮かぶ。ヒロインと意気投合するおもん姐さんかっこよかった。

  • Shanna Swendson "To Catch a Queen (Fairy Tale Book 2)" [Kindle Edition] (NLA Digital LLC,2015年3月)
     「(株)魔法製作所」シリーズ(創元推理文庫)の著者による、妖精の国と関わりを持ってしまった女優とダンサー姉妹の冒険シリーズ第2弾。前作で半ば不本意にも多大な責任を負う羽目になった姉が、妖精の国とこちら側の世界の両方に生じた混乱を解決するため、そしてあちらの世界に囚われた友人の妻を連れ戻すために大奮闘。姉は(少なくとも本作の段階では)絶望的な恋をしているのだけれど、それに常にさいなまれつつも、翻弄されすぎず、やるべきことはきっちりやる責任感と実行力のある理性的な大人で、そこがとても素敵だし、だからこそ切ない。あと妹の相手役(になりそう)が、シチュエーション的にもキャラクター的にもかなり面白くて好みです。本作でいったん大きな波乱は回避されたけど、物語はまだ続くようだし、他人のためにばかり能力を発揮してきた姉がようやく自分のために動けるようになった今後を見守りたい。

  • Donna Fasano "The Merry-Go-Round" [Kindle Edition](Hard Knocks Books, 2009年12月)
     ロマンティストだけど経済観念がないせいで大迷惑をかけてきたうえに何故か離婚後もなにかとかかわってくる元夫と、ネット上の怪しい健康情報にハマって引きこもっている頑固者の父親とに翻弄される弁護士のヒロイン。まあ普通に最後は互いにわだかまりが解けて収まるところに収まる予定調和なロマンス小説なんですが、母親が早死にしたあとの父親とのぎくしゃくとか、老いた親との同居問題とかの要素は、ちょっと個人的にクるものがあった。
Posted at 22:51 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
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