虫のいい日々

あぶはち取らずと言われても、極楽とんぼで過ごしたい。
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2015年7月に読んだものメモ
なんとなくあんまり本が読めないサイクルにはまっています。夏のあいだはこんな感じかも。


  • マイケル・ブース『英国一家、フランスを食べる』(訳:櫻井祐子/飛鳥新社,2015年6月/原書:Michael Booth "Sacré Cordon Bleu: What the French Know About Cooking" (2008)/"Doing without Delia: Tales of Triumph and Disaster in a French Kitchen" (PB版,2009)
     あの『英国一家、日本を食べる』の著者が日本に来る前に、パリに一家で移り住んでル・コルドン・ブルーで料理修行をしていたときの話。数々の失敗を正直に語っているけどやがて優秀な成績で卒業し有名レストランでの研修を許される真摯な切磋琢磨の日々。
     さまざまな料理描写から、この人は本当に美味しいものが大好きなんだなということが伝わってくる。しかし反面、フレンチのレシピに触れて「こんなにアブラが! 塩が!」とたびたび突っ込んでいるところで笑ってしまう(そしてのちに辻静雄さんの著作に感銘を受けて日本に来るわけですね)。世界トップの名門校で学びつつ先生方の伝統的レシピに盲目的な心酔はしてない感じも、こっちの先入観かもしれないけど英国人っぽくて微笑ましい。
     それまでの生活をすべて投げ捨ててまで料理の道に進んでみた著者が、「料理という行為に自分がなにを求めるか」を見極め、シェフを目指さない決断をする最終章(実際、現在作家として働いてるんだからネタバレじゃないよね?)も、それでもそこまでの過程は無駄じゃなかったんだなと納得する。とにかく知らない世界なので面白かった。


  • 山口恵以子『あしたの朝子』(実業之日本社,2015年6月)
     直情的であっけらかんとした性格と、華やかなものが大好きなお嬢さま育ちだけど現実的で肝の据わったたくましさが魅力的なヒロインは、著者のお母さんがモデル。戦後の高度成長期からの世の中の雰囲気の激しい移り変わりが、職人親子が経営する工場の社長夫人だった彼女の立場から生き生きと語られる。こういう環境に生まれて、こういう作品やああいう作品を生み出す著者が育ったのだなあ、と思いを馳せるのも楽しい。


  • 高津カリノ『WORKING!! Re:ORDER』(スクウェア・エニックス,2015年6月)
     各種のおまけ漫画(特定店舗での販促など)だけで、こんなにたくさんあったとは。後半は、本編最終回後の主要キャラたちのエピソード。ウェブ版キャラたちとの交流も。ていうかウェブ版も紙の本で出ることになったのか。どうしよう。

  • 杉作『猫なんかよんでもこない。その4』(実業之日本社,2014年12月)
     1巻で猫を漫画に描くことで挫折から生活を立て直した著者が、結婚し、引越しし、お子さんを授かり、そしてこの最終巻ではその人生の激変をすべて一緒に経験してきた猫を失い、それでもやっぱり猫を漫画に描くことで立ち直るというきれいな円環。老いと環境の変化でままならないあれこれに戸惑うチンさんが切ない。それを分かって寄り添う著者の姿も。近所猫の描写も、よく観察しているなあ。あと、夫である著者の視点で描かれているので当然かもしれないけど、この奥さんがすごく理性的かつ可愛らしく、「大人」ないい人ですね。

  • 今市子『百鬼夜行抄』第24巻(朝日新聞出版,2015年7月)
     お子さまには「すごいお父さん」と思われてる青嵐に受けてしまった。彼は結局どうするのかなあ。でもいまの危うい緊迫感のある状態も話としては面白い。律と晶ちゃんがいつのまにか勝手に「霊感姉弟」ってことにされて噂が広まってるのもクスッときた。

  • 井上純一『中国工場の琴音ちゃん』第1巻(一迅社,2015年7月)
     日本人向けのフィギュアを作る中国の工場に、日本語のできる事務員として就職した中国人の通称「琴音ちゃん」が、日本人の上司たちとのあいだで繰り広げるやりとりで、感覚の相違などが浮き彫りに。こういう分野はよく知らないので、日中がどうとか以前に新鮮と感じた話題も。いまや中国でフィギュアが作られるのは人件費の問題というより技術のある人がそちらでしか育っていないから、という話は面白かった。技術はあっても日本人的な「萌え」の感覚が通じなかったりとかも、興味深い。

  • もりちかこ他『妖怪ウォッチ〜わくわく☆アンソロジー』(小学館,2015年7月)☆アンソロジー~ (ちゃおコミックス)
     『ちゃお』で活躍する人たちを中心に17名の漫画家さんたちによる妖怪ウォッチ作品いろいろ。それぞれの作者さんのご贔屓妖怪が分かるなあ。コマさんやっぱり人気だわ。しかしウィスパーも意外と愛され率が高くて嬉しい。(執筆陣・敬称略:もりちかこ、あさだみほ、おりとかほり、詩瀬はるな、加藤みのり、きんこうじたま、久世みずき、佐倉紫露、柴本翔、清水まみ、なぎり京、猫村さき、宮崎ゆい、もちうさぎ、森江真子、やたばはる、環方このみ)
Posted at 10:25 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
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