虫のいい日々

あぶはち取らずと言われても、極楽とんぼで過ごしたい。
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2015年12月に読んだものメモ
今年もまた気がつけば終わっていくのだなあ、と淡々とした年の瀬を迎えているわけですが、下手に波乱万丈よりはいいよねと、これまた覇気のないことを考えておりますですよ。2016年もよろしくお願い申し上げます。


  • 藤井太洋『ビッグデータ・コネクト』(文春文庫,2015年4月)
     いまから数年後のサイバー犯罪対策課の警部が主人公の警察小説なんだけど、なんだこれ、現在ちょうどこういうの懸念されてるよね! みたいなネタがぶっこまれており、リアルにぞわぞわできる。現実にはきっとあんな超人的有能脇役キャラおらんから、たぶんもっと恐ろしいことに! ツイッターで複数の人たちが「ツタヤ図書館問題に関心のある人は読むといい」とか「『いま』読むことに意味がある」みたいな(正確な表現が思い出せない、すみません)感じで言及なさっていたのを見たのが手に取ったきっかけですが、まさしくまさしく。

  • 中島たい子『院内カフェ』(朝日新聞出版,2015年7月)
     以前お世話になってた大学病院がまさにこんなふうに、完全に独立したチェーン系カフェが建物内に入っているところで、でも巷のほかの同チェーン店と違ってお客はみんな大病院に来る必然性のある人たちで。なんか勝手に、脳内イメージがあそこになってた。言われてみれば、物理的には病院の一部なのに立場的には病院とは無関係な、エアポケットっぽい空間なんですな。でもそれが、煮詰まった人の気持ちをちょっと逃してくれる場になるのは分かる。それぞれ突っ込んだ話はしないまま、ちょっとずつ交流して影響し合っているのが面白かった。世代の異なる、子供のいない二組の夫婦が登場して、どちらもそれぞれにその状態に折り合いをつけたり、夫婦での向き合いかたを模索したりして、なんらかの方向性を見出しているさまに、ちょっと涙腺が緩んだ。特に、若いほうの夫婦の、やたら壮大な理屈づけに、なんだか勇気付けられる気がした。


  • 小西紀行『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン! EP5特別編』(小学館,2015年12月)
     今年もちびっこに混じって映画館で観る勇気がなくてDVD待ちになると思うので、まずは漫画版で予習。ケータくんとイナホちゃんが、お互いの腕を見て「!?」ってなるとこ、いつか見てみたかったので満足。小西先生が描くケータくんは、アニメ版よりもまっすぐ熱血漢な感じがかわいい(アニメ版も好きだけど)。あと、いつもイナホちゃんにベイダーモードで怒っているUSAピョンが、「イナホをイジめるなーーー!」って保護者スイッチ入るの、かなりよい。とてもよい。

  • 柴本翔『妖怪ウォッチ コマさん〜ハナビとキセキの時間〜』(小学館,2015年12月)
     青年誌で連載されていた公式コミック。不治の病に侵された人間の女性の最後のいくつかの願いを、妖怪のコマさんがそうとは知らず叶えていく。ちびっこ向けのギャグ漫画と違ってビターな展開が最初から見えているんだけど、主人公の強さと大事な人たちへの思い、コマさんの天真爛漫な健気さ、そしてコマさんの目に映る世界に対するワクワク感で、静かながら決して暗くはないエンディングに。人間の青年に化けてるときのコマさんも、絵としてはほぼ本来の姿で描かれていて、とても生き生きしていてかわいい。

  • 井上純一『中国嫁日記』第5巻(エンターブレイン,2015年1月)
     ブログも見ているので、ときおり混乱する。猫さん拾ったお話なんて、もうとっくに単行本に入っているほど昔のことのような気がしてた(笑)。書き下ろしは一部ネットでも事情が出ていた内容ですが、月さんお若いのに精神的にたくましくて感心。一緒に会社をやってた人の所業は描いてあることを読むかぎりえげつないんだけど「悪い人じゃない、他人と自分のお金の区別がないだけ」という月さんの分析に膝を打った。会社のお金を使い込みもするけど、会社が大変なときには自分のお金も出しちゃうという。でも月さん達観具合すごいね。とはいえ、実際にこういう事態が発生して、当事者の夫が追い詰められてた場合、現実的対処を進めていくうえでは、妻としては意図的に自分をこういう状態に持っていくしかないよなあって気もする。そこで自分を律してちゃんと言動に移せるかどうかはまた別の話だけど。移せる月さんは偉い。
Posted at 17:08 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
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